3 在留カードの見方を徹底解説!外国人本人も企業担当者も知っておきたいポイント

※写真は出入国在留管理庁ホームページより
外国人を採用する企業の担当者から、「在留カードは確認しましたが、何を見ればよいのか分かりません」というご相談をいただくことがあります。
また、外国人本人も「在留カードは持っているけれど、書かれている内容をよく理解していない」というケースは少なくありません。
在留カードは、単なる身分証明書ではありません。外国人が日本で適法に生活し、働くための重要な情報が記載された公的な証明書です。その内容を正しく理解することは、外国人本人にとっても、受入企業にとっても大切です。
在留カードとは
在留カードは、中長期間日本に在留する外国人に交付されるカードです。
氏名や生年月日、国籍だけでなく、在留資格や在留期間、就労制限の有無など、日本で活動するために必要な情報が記載されています。
銀行口座の開設、携帯電話の契約、住民登録など、日常生活のさまざまな場面で提示を求められることもあります。
特に確認したい5つのポイント
① 在留資格
最も重要なのが「在留資格」です。
「技術・人文知識・国際業務」「特定技能」「留学」「家族滞在」など、どの在留資格を持っているかによって、日本で認められる活動が異なります。
企業が採用する際には、予定している仕事内容が在留資格に適合しているかを確認することが重要です。
② 在留期間(満了日)
在留カードには在留期限が記載されています。
期限が近づいている場合は、更新手続きが必要になることがあります。
企業も従業員任せにするのではなく、期限を把握し、必要に応じて声をかけることで、更新漏れによるトラブルを防ぐことができます。
③ 就労制限の有無
在留カードには、「就労制限の有無」が記載されています。
例えば、「留学」の在留資格では、資格外活動許可がなければアルバイトをすることはできません。
一方、就労可能な在留資格であっても、認められている業務の範囲を超えて働くことはできません。
④ 資格外活動許可
カードの裏面には、資格外活動許可の内容が記載されることがあります。
留学生などがアルバイトをする場合、この許可を受けているかどうかは非常に重要です。
企業がアルバイトを採用する際には、表面だけでなく裏面まで確認する習慣をつけましょう。
⑤ 住所の記載
裏面には現在の住所が記載されています。
住所変更は法律で定められた手続きの一つであり、引っ越しをした場合には届出が必要です。
外国人本人も、住所変更を忘れないよう注意しましょう。
私が現場で感じること
私はこれまで、多くの外国人と接してきました。その経験から感じるのは、在留カードは「持っていること」よりも、「書かれている内容を理解していること」の方が重要だということです。
また、行政書士として企業のご相談を受ける中でも、「在留カードはコピーを取っただけ」「有効期限しか見ていなかった」という企業は少なくありません。
しかし、本当に確認すべきなのは、その在留資格で予定している業務が認められているかという点です。
在留カードは、外国人本人を管理するためのものではなく、お互いが安心して働き、生活するための情報が記載された大切なカードなのです。
まとめ
在留カードには、外国人が日本で適法に生活・就労するための重要な情報が記載されています。
特に企業担当者は、
- 在留資格
- 在留期間
- 就労制限
- 資格外活動許可
- 住所変更の有無
を確認する習慣を身につけることが大切です。
外国人本人にとっても、自分の在留カードに何が書かれているかを理解することが、安心して日本で生活する第一歩となります。
行政書士の現場でよくある相談
「在留カードの有効期限内なので、そのまま働いても問題ありませんよね?」
有効期限内であっても、必ずしも現在の仕事内容が認められているとは限りません。大切なのは、「在留資格」と「実際の業務内容」が一致しているかどうかです。採用時だけでなく、配置転換や職務内容の変更があった場合にも確認することをおすすめします。
企業担当者へのワンポイントアドバイス
在留カードを確認するときは、有効期限だけを見るのではなく、**「在留資格」「就労制限の有無」「カード裏面の資格外活動許可」**まで確認することが重要です。
採用時に数分かけて確認することで、不法就労のリスクを防ぐだけでなく、外国人従業員が安心して働ける職場づくりにもつながります。不明な点がある場合は、自己判断せず、行政書士などの専門家へ相談することをおすすめします。
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